「本を読んでも内容が頭に入らない」
「テストの文章問題で何を聞かれているのか分からない」など、よくある悩みの背景には共通する特徴があります。
今回は、国語が苦手な人の特徴を整理し、そこから克服のヒントを探ってみましょう。
国語が苦手な人の特徴
- 文章を「一言一句」追ってしまう
→ 全体の流れより細部にとらわれがち。結果として「何が言いたいのか」がつかみにくい。 - 設問の意図をつかめない
→ 「なぜこの質問が出ているのか」を意識できず、表面的な答え方になってしまう。 - 語彙が不足している
→ 言葉の意味が分からないと、文章全体の理解が止まってしまう。 - 自分の意見と筆者の意見を混同する
→ 「筆者はこう言っている」と「自分はこう思う」を区別できず、答えがずれてしまう。 - 読むことに慣れていない
→ 文章を日常的に読まないため、文章構造をつかむスピードが遅い。
克服へのヒント
*「要するに何?」を口に出してみる
文章を読んでいて迷子になる子は、細かい言葉にとらわれてしまう傾向があります。
- ✅ 各段落を読み終えたら「ここで筆者が言いたいことは一言でいうと?」と自分に問いかける。
- ✅ 答えを短く書き出す(メモに「~について説明」「~の大切さを主張」など)。
- ✅ 慣れてきたら段落ではなく「文章全体の要点」をまとめる練習へ。
👉こうした積み重ねで「文章の骨格」をつかむ力が育ちます。
*設問の言葉をチェックする
国語の問題は「問われ方」で答えの形がほぼ決まります。
- 「理由を答えよ」=文中から根拠を探してつなぐ。
- 「適切なものを選べ」=本文の内容と合うかどうかを一つずつ照合。
- 「筆者の考えをまとめよ」=筆者の立場・意見を要約。
👉 ポイントは 設問のキーワードに丸をつける習慣。
ただ読むだけでなく「問われ方に応じた読み方」を意識できると、解答の精度がぐっと上がります。
*少しずつ語彙を増やす
語彙が不足していると、文章理解が途中で止まってしまいます。
- ✅ 辞書アプリやノートを活用し、「知らない言葉リスト」を作る。
- ✅ ただ意味を調べるだけでなく「自分の言葉で言い換える」。
例:「抽象的=ぼんやりして具体的でない」 - ✅ 同じ言葉に複数回出会うことで、自然に定着。
👉 語彙力アップは一気にやろうとすると挫折しやすいので、1日1語からが長続きのコツです。
*音読してみる
声に出すと、黙読では見過ごしてしまう「つながり」や「リズム」が浮かび上がります。
- ✅ 句読点ごとに区切って読むと、文の構造が見えやすい。
- ✅ 難しい文章ほど音読の効果が大きい。
- ✅ 保護者が一緒に聞いてあげると、習慣化しやすく安心感も育つ。
👉 特に小学生は「音読をしてから問題に取り組む」だけでも理解度が変わります。
*短い文章で練習する
いきなり長文で鍛えるのはハードルが高いです。
- ✅ 新聞の短いコラムや物語の一場面などからスタート。
- ✅ 「3行の文を1行でまとめる」練習を積む。
- ✅ 慣れてきたら少しずつ長い文章に挑戦。
👉 スポーツと同じで、基礎トレーニングを積むと応用(入試の長文問題)も楽になります。
まとめ
国語が苦手な人には共通する特徴がありますが、それは「努力しても変えられないもの」ではありません。ちょっとした意識と練習で、文章を読むのがぐっと楽になります。
国語の勉強は「やり方が分からない」と後回しにされがち。でも、ちょっとした習慣を取り入れるだけで、明日からすぐに力をつけられます。
大事なのは「完璧を目指さず、小さく続けること」。毎日の5分が、確実に読解力を育てます。
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