はじめに:国語の文章題が「なんとなく」で終わっていませんか?
「選択肢がどれも同じに見える」「記述問題で何を書けばいいのか分からない」——
これは多くの中学生が抱える悩みです。
国語は「センス」や「感覚」で解く教科だと思われがちですが、実は論理と再現性のある訓練で確実に伸びます。
この記事では、国語専門塾として数多くの生徒を指導してきた立場から、中学生が文章題をスラスラ解けるようになる「コツ」と「練習法」を具体的にお伝えします。
第1章:国語の文章題が難しく感じる3つの理由
①「問題文を読む」前に「設問」を読んでいない
国語のテストで一番多い失敗は、「いきなり本文から読んでしまう」こと。
実は、文章題の9割は設問にヒントが隠れています。
たとえば、
「筆者の主張をまとめなさい」
という設問なら、「主張=抽象的な部分」に注目する必要があります。
設問を先に読むことで、読むべき場所・読み方が明確になります。
②「感想」と「根拠」を混同している
「この人物はかわいそう」「筆者は怒っていると思う」といった感情ベースの読解が多いのも中学生の特徴。
しかし入試問題で求められるのは、「本文の根拠をもとにした説明」です。
❌「作者は悲しいと思っている」
✅「作者は『○○』と書いており、そこから悲しみが読み取れる」
この違いが、正答率を大きく左右します。
③「抽象と具体」を区別できていない
国語の文章題で一番大事なのは、「筆者の言いたいこと(抽象)」を見抜く力。
中学生は、具体例ばかりを追ってしまい、話の中心が見えなくなることがよくあります。
例:「SNSの普及で誤情報が広がっている」
→ 抽象化すると「情報の受け取り方が課題になっている」
この「抽象化の一手間」が、読解の決定的な差を生みます。
第2章:文章題の種類別・解き方のコツ
1. 論説文:筆者の「主張」をつかめ
論説文のゴールは、**「筆者の意見+その理由」**を正確に把握すること。
次の3ステップで整理しましょう。
- 【主張】筆者の意見はどこか
- 【理由】なぜそう考えるのか
- 【具体例】その裏づけとして何を出しているか
この三段構造が見えれば、どんな長文でも「骨格」が浮かび上がります。
★コツ:
本文中の「つまり」「なぜなら」「しかし」「たとえば」は論理のサイン。
それぞれが「要約」「理由」「反対意見」「具体例」を示す目印です。
2. 小説文:人物の「心の動き」をつかめ
小説では「登場人物がどう変わったか」を読み取るのがポイントです。
① どんな状況で
② どんな気持ちで
③ どんな言葉・行動をとったか
④ その結果どう変わったか
この4つを追えば、感情の変化が筋道立って理解できます。
★コツ:
登場人物の心情は、「地の文」に出てくる動作・比喩・言葉遣いに隠れています。
セリフだけを読んで判断しないようにしましょう。
3. 説明文:構成を意識して読む
説明文では、「全体の構造」を意識すると一気に読みやすくなります。
導入(テーマ提示)→展開(理由・具体例)→まとめ(結論)
この流れをつかむと、要約問題にも強くなります。
段落の最初と最後の文に注目するのがコツです。
第3章:正答率が上がる設問別のテクニック
◆選択問題
選択肢のうち「本文に書かれていない」「一部だけ正しい」ものを消していく消去法が鉄則。
また、筆者の意見を“強すぎる言葉”で言い換えている選択肢(例:「必ず」「絶対に」)は誤りであることが多いです。
◆記述問題
ポイントは「本文中の言葉+自分のまとめ」。
完全に自分の言葉で書こうとすると外れます。
例:
(本文)「人は孤独を恐れるが、同時に他人といることに疲れる存在でもある。」
→ 記述:人間は他者と関わりながらも孤独を感じる存在だから。
本文の言葉を核にしながら、文を再構成しましょう。
◆要約問題
段落ごとに「主張・理由・具体例」をメモしてから、
主張と理由を残して具体例を削るのがコツ。
文字数制限に合わせるときも、「筆者が伝えたい抽象部分」を削らないよう注意します。
第4章:中学生におすすめの勉強法3選
①語彙ノートをつくる「皮肉」「抽象」「具体」「論理」などの言葉を説明できる中学生は意外と少ないです。
知らない言葉を見つけたら、
・意味
・例文
・似た言葉・反対の言葉
の3点をノートにまとめましょう。語彙量が読解の土台になります。
② 過去問・模試を「復習型」で使う
模試や入試問題を「解いて終わり」にせず、なぜ間違えたかを分析することが重要。
間違えた理由は大きく3つに分かれます。
- 読み落とし(本文の根拠を見つけられなかった)
- 勘違い(設問の意図を取り違えた)
- 書きすぎ・書かなすぎ(記述のバランス)
どのタイプのミスかを意識すると、復習が一気に効果的になります。
③読書ではなく「精読」する
「たくさん読む」より「1冊を深く読む」。
1ページごとに「この人はなぜこう思うのか?」を考えながら読むだけで、普段の読解トレーニングになります。
おすすめは新書や評論の易しい入門書です。
第5章:勉強の成果を実感するまでの「時間軸」
国語は英語や数学のように「すぐ点が上がる」教科ではありません。
しかし、半年〜1年で必ず変化が出る科目でもあります。
| 時期 | 状態 | 意識すべきこと |
|---|---|---|
| 1〜3か月目 | 正答率は変わらない | 「根拠を言えるか」で評価 |
| 4〜6か月目 | 記述の質が上がる | 抽象化の力が育ってくる |
| 7〜12か月目 | 模試の点が安定 | 論理で読む習慣が定着 |
「読めるようになる→書けるようになる→点が上がる」
という順番を理解して、焦らず継続することが大切です。
まとめ:「国語の文章題」はセンスではなく訓練で伸びる
国語の文章題が苦手な中学生こそ、読み方の型を知ることで劇的に変わります。
「なんとなく」解くから「明確に読める」へと変えていきましょう。
そうすることで点数が安定していきます。
当塾は無料の体験授業も実施しておりますので、ぜひ気になった方はお問い合わせください。
皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。
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