「古典が苦手です」
大学受験の現場で、この言葉を聞かない日はありません。
・単語が覚えられない
・文法がごちゃごちゃする
・現代語訳を読んでも意味が取れない
・そもそも、なぜ古典をやるのか分からない
こうした悩みを抱える受験生は非常に多いですが、実はその原因の多くは**「古典の勉強の仕方を間違えている」**ことにあります。
特に多いのが、
古典は「全部やらなければならない」と思い込んでいる
という誤解です。
しかし、大学受験の古典にははっきりとした傾向があります。
つまり――
「よく出る古典」は、実はかなり限られているのです。
この記事では、
- 大学受験によく出る古典作品とは何か
- なぜ同じ作品ばかりが出題されるのか
- どう勉強すれば最短で得点源になるのか
を、国語専門塾の視点から徹底的に解説していきます。
大学受験の古典は「知識量」では決まらない
まず、はっきり言っておきたいことがあります。
大学受験の古典は、知識の量で勝負する科目ではありません。
もちろん、古文単語・文法・敬語などの知識は必要です。
しかし、それらは「条件」であって「決定打」ではありません。
決定打になるのは、
- よく出る題材を知っているか
- 典型的な場面・感情の流れを理解しているか
- 出題者がどこを読ませたいのか分かっているか
この3点です。
つまり、古典は――
**「経験値の科目」**なのです。
そして、その経験値は
よく出る古典を集中的に読むことで、最短で積むことができます。
なぜ「同じ古典作品」が繰り返し出題されるのか
大学入試は、自由な創作問題ではありません。
必ず「評価基準」が存在します。
古典の場合、評価したいのは主に次の力です。
- 文脈を正確に追えるか
- 人物の心情変化を読み取れるか
- 敬語や助動詞を根拠に判断できるか
これらを安定して測れる作品は、実は限られています。
そのため、
- 内容が分かりやすい
- 心情が段階的に変化する
- 注釈をつけやすい
- 設問を作りやすい
こうした条件を満たす作品が、何度も使われるのです。
つまり、
頻出作品=出題者にとって「使いやすい作品」
ということになります。
大学受験によく出る古典【古文編】
ここからは、実際に大学受験で頻出の古典作品を見ていきましょう。
① 『源氏物語』
言わずと知れた最頻出作品です。
特に多いのが、
- 光源氏と女性の関係性
- 恋愛におけるすれ違い
- 女性側の心情描写
源氏物語は長大な物語ですが、
入試で出る場面はかなり限定されています。
「和歌 → 心情 → 行動」
この流れを意識して読むだけで、正答率は大きく上がります。
② 『枕草子』
清少納言の随筆文学。
頻出テーマは、
- 「をかし」の価値観
- 宮廷生活の美意識
- 中宮定子への敬愛
特に重要なのは、
主観的評価が文章の中心になっている点です。
「何が良いのか」「なぜ良いのか」
この視点を押さえるだけで、内容理解は一気に楽になります。
③ 『伊勢物語』
歌物語の代表格。
大学受験では、
- 和歌の解釈
- 男女関係の機微
- 行間の読み取り
が問われることが多い作品です。
ストーリー自体は単純なので、
和歌と地の文の関係性に注目して読むのがポイントです。
④ 『徒然草』
兼好法師による随筆。
出題されやすいのは、
- 無常観
- 人間批評
- 価値観の逆説
「一般論 → 具体例 → 評価」
この構造を意識すると、設問が驚くほど解きやすくなります。
⑤ 『竹取物語』『宇治拾遺物語』など説話
説話は、
- 起承転結がはっきりしている
- 教訓が明確
- 人物像が分かりやすい
という理由で、頻出です。
特に私大では、
ストレートな内容理解問題が多く出されます。
「よく出る古典」だけで合格できるのか?
結論から言います。
できます。
ただし条件があります。
それは――
「読み方」を身につけることです。
作品名を暗記するだけでは意味がありません。
- どんな場面で
- 誰が
- 何を思い
- どう行動したのか
この流れを、
根拠(助動詞・敬語・語彙)とセットで説明できるようにする。
これが、合格する古典の勉強です。
古典が伸びない人に共通する3つの誤解
① 単語帳を完璧にしてから読もうとする
② 全作品を網羅しようとする
③ 現代語訳だけで理解した気になる
これらはすべて、遠回りです。
古典は、
読みながら、必要な知識を拾っていく
この順番が、最も効率的です。
古典は「才能」ではない
最後に、最も大切なことをお伝えします。
古典ができるかどうかは、
センスでも才能でもありません。
- 出るものを知り
- 同じ読み方を繰り返し
- 再現性を身につける
これだけです。
「大学受験によく出る古典」に集中すれば、
古典は必ず得点源になります。
そしてそれは、
正しい方法で、正しい量をやった人だけが辿り着ける場所です。
もし、
「何から手をつければいいか分からない」
「古典を武器にしたい」
そう思っているなら、
今日から勉強のやり方を変えてみてください。
古典は、やれば伸びる。
これは、断言できます。
お困りごとがあればぜひ当塾にお問い合わせください。
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