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ルソー作 エミールを読んでみて

皆さんこんにちは!松橋国語塾 秘書の浅海です^^

当塾には様々なマンガ本を用意してあるのですが、その中で最近読んだ本についてお話していきます。

フランスの哲学者がかいた『エミール』についてです♪

ジャン・ジャック=ルソーとは

ルソーはジュネーブで生まれ、フランスで哲学者、作曲家、教育思想家として活躍していました。

幼少期に父親が蒸発して以降孤児同然になり、その後の生活環境は決していいものではありませんでした。

けれどもルソーは読書だけはやめず、38歳の頃に執筆した「学問芸術論」がきっかけとなり、思想家として活動し始めます。

ルソーは平等主義思想をもっており、

「個人の私的利益を追求する意志は、社会全体でみると不平等を生みかねない」

「人それぞれが公共の利益を求めることで自由と平等が保証される」というのがルソーの考えです。

ルソーの本を読むことで、わたしたちが直面する色々な問題へのヒントを与えてくれます。

今回の『エミール』についても私たちが日頃から悩むことが多い教育について書かれていました!

ちなみに、ルソーの作品で有名なものとして「社会契約論」や「人間不平等起源論」があります♪

エミールのあらすじ

話の内容としては、エミールという架空の人間を0歳から25歳まで教育するという内容で、

ルソーの思想に基づいた教育論が展開されています。

18世紀フランスでは、人間は階級によって区別されており、

上級聖職者や貴族は裕福な暮らしを送るなか、農民や平民は苦しい生活を虐げられていました。

そもそも人間は皆平等だというのに、この社会制度の中で子供を育てることに疑問を感じたルソーは

貴族の子供を人間本来のあり方にしたがって教育したのです。

300年近く前の書物になるので、今の現代と合わない部分はあるものの、

教育の本質を考えたときに少なからず子育てをする親へはとても大切なことが書いてあると思います。

例えば、子供が転んでもすぐには駆けつけず様子をみてみるべきです。

すぐに親が駆け寄り慌てる様子を見せると、子供は怯えるだけです。

この時期に、苦しみを耐えることでこれから訪れるもっと大きな苦しみに耐える事ができるのです。

また、子供に感動を与えて、子供の知的好奇心のままに任せるのです。

感動を与えて教師が疑問を投げかけてやると、持っている知的好奇心があるので、

知的好奇心によって自分なりの答えを見つけてきます。

教育の大きな秘訣は、体の訓練と精神の訓練が互いに疲れを癒すものとなるようにすることです

ルソーによって教育されてきたエミールは様々な試練を与えられます。

最後の試練が「失うこと」。

エミールは恋人に別れを告げ最後の修行にでます。

人間は多くの愛着を持てばその分多くの苦しみを招くことを知らされるのです。

そしてたとえ失うことがあっても、勇気を失わずいられるように。

2年近く修行したエミールは恋人と再会を果たし、誰よりも自由で幸福に過ごしていくのです。

そして最後に

いつまでも恋人同士でありなさい

そうすればいずれ愛が信頼へとかわり家族の絆となるでしょう

感想

エミールの作品を読んでみて、教育を志す人や子育てをする親にとってはとても参考になる

作品なのではないかなと思いました!

人間はいいものとして生まれるが、社会が人間を堕落される。

本当にその通りだと思います。

愛情をこめて子供を立派な大人に育てるにはどうしたらいいのか。

それだけではなく、彼の考え方や勉強法、幸福論などぎっしり詰まった作品でした。

私自身子供が出来てからもう一度読みたいです。

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今後も役に立てるような記事を書きますね!

それではまた!